物語: 2007年9月アーカイブ
私は、今まで考えていたのとは違う、遥かに深い闇に、囚われていたのでした。
私は神をあまり信じてはいませんでしたが、その時、神というものが本当にいるのならば、なぜ私に救いを差し伸べてくれないのだろう、と、一方的に責めていました。
闇の中を手探りで進んでいくと、そのうち、広いところに出たような気がいたしました。
全く何も見えないのは変わらないのですが、何か、遠くにまで意識を向けられるような感じがするのです。
そこで私は、不意に何かの声を聞きました。
私の耳が聴いたのか、それとも、心の中に響いたのか、分かりませんでした。
その声を聴いた時、私は不安に駆られました。
断っておきますが、何か私にとって不都合な言葉が聞こえたわけではないのです。
しかし、その声は、私の心を大きく乱したのです。
私はその場に座り込み、静かに泣きました。
私のその小さな泣き声は、しばらく闇の中を彷徨い、それからゆっくりと消えていきました。
